背番号「10」の投じた一石 本田がミラン若手の怠慢ぶりを一喝「お前ら、アホか」
「お前ら、アホかと」
攻守に運動量を増やしたプレーでチームの勝利に貢献した本田は試合後、「黒子役」「自己犠牲」というフィールド上で見せる部分での同僚へのメッセージ性について質問を受けた。
「練習から言っている。若手の選手には全 員言っています。こいつら勝った日の翌日はだいたい、中(室内)でマッサージ受けて終わる。でも、僕は走ってます。『お前ら何歳なんだ。お前らワールドカップ、チャンピオンズリーグ出たのか。ダービーに勝ったぐらいで、翌日練習にやらないんだ』という話をする」
ミランの若手に強烈な向上心を求めている。試合翌日もランニングで調整する本田に対し、ミランの若手はマッサージによる疲労回復止まり。普段の取り組みに不満を感じているようだ。
「イタリア(の若者)の標準的な感じで『疲れた』とか言っている。アホかと。僕の言っていることを本気で受け止めるか。あいつら次第。少なくとも今のミランの選手は世界トップではない。どれだけの謙虚さを持って、向上心を持って、若 い選手はスーパーなミランを取り戻す、更にビッグクラブで移籍して強いチームに向かう。そういうことを目指せる野心的な選手を、ミランが作っていかないと」
幼少時代にガンバ大阪のユースチームに昇格できず、星稜高校に進学後、キャリアを積み上げてきた雑草魂の持ち主は、セリエAでくすぶる名門復活に向けた強烈なメッセージを打ち出している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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