コロナ騒動、日本は「先を行っている」 欧州が“Jリーグ再開”に注目「良い兆候」
スイスリーグCEOシェーファー氏が注視 「日本が5月にサッカーを再開しようとしている」
新型コロナウイルスが世界中に広がり、Jリーグや欧州リーグなどが中断するなど、サッカー界も大きな影響を受けている。そんな危機のなかで欧州から注目を集めているのがJリーグだ。スイスリーグのCEO(最高責任者)であるクラウディウス・シェーファー氏は、Jリーグの再開に向けた動きを「良い兆候」と語っている。スイス・ドイツ語圏の日刊紙「NZZ」が報じた。
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Jリーグは2月下旬の開幕直後、新型コロナウイルスの影響で中断。当初は3月中の再開を目指していたが断念し、現在はJ3が4月25日、J2が5月2日、J1が5月9日と段階的な再開を目指している。
そんな日本の動向に関心を寄せている1人がスイスリーグの最高責任者であるシェーファー氏だ。スイスも新型コロナウイルス騒動により中断しており、現時点では「6月中に再開できるシナリオがある」という。「今シーズンを終えたいと思っている。今の状況からすると、それは少し特別に聞こえるかもしれないが、シーズンを終えるためにできる限りのことをする」と語っている。
シェーファー氏が注視しているのがJリーグだ。「日本が5月にサッカーを再開しようとしているのは良い兆候だ。日本はコロナウイルス対策において、おそらく数週間先を行っている」と指摘。欧州ほど感染が拡大していない日本の状況を受けて、欧州リーグ再開の参考になると見ているようだ。
欧州クラブも中断の影響を受けており、シェーファー氏は「クラブはここ数週間収入がなく、固定費、主に賃金、スタジアム代がかさむ。いくつかのクラブは援助申請をすると思う」と見ている。選手の給与削減が報じられており、苦しい運営を強いられているクラブもあるのが実情だ。
欧州でもリーグ再開に向けて協議が進められているなか、日本のJリーグが“ロールモデル”となりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)