UEFA、リーグ戦再開案の検討で加盟国とビデオ会議実施へ 移籍期限は1月まで延長か
リーグ戦再開の目途が立たず、夏の再スタートや移籍期間の延長も議題候補に
欧州サッカー連盟(UEFA)は、新型コロナウイルスの感染拡大により中断している公式戦をどのように再開させるか、現地時間4月1日にビデオ会議を開いて方針を決めるという。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。
UEFAでは今月に入ってクラブチームによる国際大会を延期し、代表チームの欧州選手権(EURO)も1年間の延期を決断した。一方で、多くの国で2~3週間に公式戦のストップ期間が及んでおり、シーズン終了の時期がズレることは確実になっている。
そして、4月に入るという一つの節目となる1日に、UEFAは加盟55カ国とのビデオ会議を実施する案内を送っているという。各国の状況を把握し、カレンダー上での試合のスケジュール変更の可能性について話し合う予定。また会議では、各国の代表チームやクラブのすべての大会の進展を検討するとともに、選手の契約や移籍などの問題について話し合う見込みだ。
通常であれば欧州のシーズンは6月30日が切れ目になり、7月1日から8月末日までが夏の移籍市場として多くの選手が移籍する時期になる。しかしながら、今シーズンを放棄せずに再開した場合は、7月や8月に試合が入る可能性が高い。
またUEFAでは、すでに国際サッカー連盟(FIFA)と合意している内容として「移籍期間を6月から1月までの期間に延長するという考えが評価されている。これは、いつ公式戦を開始できるか分からない場合のため」としている。
中断しているUEFAチャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)の取り扱いをどうするかなどの議題もありつつ、イタリアやスペインなどでは公式戦を再開する目途も立たない。会議では、各国の事情次第で難しい判断も問われることになるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)