キャプテン遠藤が明かした韓国撃破の裏側 「監督は凄い」と脱帽したマネジメント力とは

「つなぐ意識があったからこそ…」

「裏を狙う意識はあったけど、前半からつなぐ意識を持っていた。韓国のプレッシャーが厳しかったのでうまくいかないことが多かったけど、点を取ったあたりから相手が落ちてきた。(浅野)拓磨をうまく生かせた。つなぐ意識があったからこそ、それも生かせた。分析でも韓国は前半に得点してゲームを進めて、後半に落ちる印象があった。1点取ってからはうまく進められた」

 最終的には、グループリーグから選手をローテーション起用してきた手倉森監督の采配も、大会最終戦の後半に入ってからも運動量が落ちないチームの実現に大きく影響した。前半から韓国の前線の選手たちに手を焼いていた日本の守備陣も、時間の経過とともに安定感を増した。それもまた、チームの総合力だと言えるだろう。

「日韓戦は常に熱い試合になる。お互いに負けたくない気持ちでやる。今回は劇的な形で勝ったけど、まだこれに満足せず、リオまでこの代表チームでサッカーができるので、みんなで切磋琢磨してやっていきたい。間違いなくチームは変わるし、自信になる。勝ってない世代と言われていた分、悔しさをバネにしてこういう結果を出せたのは嬉しい。内容的には課題も見えた大会だったから、これからが大事」

 これから8月の本大会まで、この最終予選に選ばれたメンバーだけでなく、同じ世代の選手たちも含めた激しい競争がスタートする。アジア王者の称号を得たキャプテンは、勝利に浮かれることなく冷静に話していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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