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なぜアイルランドで戦うのか? 24歳日本人FW、欧州中堅国の現実と“逆輸入”の野望
契約交渉を含めすべてセルフマネジメント 2部では仕事と掛け持ちの選手も多数
アイルランドでは、欧州主要リーグに合わせた秋春制(8月1日開幕~5月31日閉幕)を採用した3部がアマチュア兼セミプロ。それに対し、日本のJリーグと同じ春秋制(3月1日開幕~11月30日閉幕)で行われる1・2部はプロ扱いとなる。代理人をつけていない秋元は、契約交渉を含めて自らマネジメントを行っているという。
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「自分で自分をマネジメントするのはなかなか難しいです。あくまで僕の感覚ですが、給料の交渉をするにしても、他人からプッシュしてもらったほうが(金額)アップの余地があると思うので。ヨーロッパに来て思うのは、正直日本人はなめられていますね(苦笑)。アジアから来たんだろ、というのは少なからず感じます。ただ、それはもうあるものだと思ってやっているので、あまり気にしていません。キャビンティーリーに関して言えば、去年に佐々木祐太選手(現いわてグルージャ盛岡)が結果を残してくれたこともあって、ウェルカムな雰囲気で迎えてくれて、すごく入りやすかったです」
堅調な経済成長を続けているアイルランドだが、ことサッカーにおいては条件的に厳しい現実があるという。そのため、国内の選手は“アメリカン・ドリーム”ならぬ“ブリティッシュ・ドリーム”を追い求める傾向が強いと、秋元は語る。
「待遇面に関して言えば、正直アイルランドはあまり良くありません。1部の有力選手でおそらく年俸1000万円程度。2部では月20~40万円(年俸240~480万円)がおおよその相場かなと。家族がいる場合はやはり経済的に厳しいので、運送業や建築業、工場勤務の仕事をしながらプレーしている選手もかなり多いです。お金を稼ぐとなったら、アイルランドでキャリアを作って、国外のイングランドに行くのがセオリー。1部のプレミアリーグではなく、3部(フットボールリーグ1)や2部のチャンピオンシップが現実的なステップアップの目標になります」