メッシ&ネイマールの昇給が財政を圧迫? 世界王者バルサが直面する危機

リーグが定める総年俸の上限まで残り3億円 FFPに抵触する恐れも…

 バルセロナがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ブラジル代表FWネイマールの自動昇給により経営危機に直面する可能性が浮上している。スペイン地元紙「AS」が報じている。

 メッシは現在、手取り2280万ユーロ(約30億円)という高給を手にしているが。来季は3940万ユーロ(約51億円)にまで増額となる。さらに現在、契約延長交渉中のネイマールは、従来の契約では手取り910万ユーロ(約12億円)から来季1760万ユーロ(約23億円)にアップする。そして、契約更新に成功時には2200万ユーロ(約29億円)にまで跳ね上がることになるという。

 この2人のみならず、司令塔のMFアンドレス・イニエスタ、MFセルヒオ・ブスケッツのスペイン代表コンビ、ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの契約延長交渉も必要な情勢で、人件費のさらなる高騰は避けられない状況だという。

 リーガ・エスパニョーラはサラリーキャップ(クラブの年俸上限額)として、4億2100万ユーロ(約547億円)に設定しているが、現時点でバルサの総年俸は4億1900万ユーロ(約544億円)だという。巨額な人件費はクラブの年間予算の73%に上り、リーグのサラリーキャップのみならず、UEFAの定める健全経営のための規則「ファイナンシャル・フェア・プレー」に抵触する危険性もあるという。

 メッシ、ネイマール、スアレスの「MSN」と呼ばれるフットボール界最強の3トップを擁する反面、人件費も桁外れのバルセロナだが、ジョセップ・マリア・バルトメオ会長は収益増加などで総売上に対する人件費の比率を下げることができなければ、辞任に追い込まれる可能性もあるという。世界最強軍団の運営も綱渡りのようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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