母国熱狂の一撃! ポルトガル代表の伝説的MF、目にも留まらぬ超速ミドルに再脚光
自国開催のEURO2004準々決勝イングランド戦でルイ・コスタ氏が決めた一撃
新型コロナウイルスの感染拡大により、今夏に予定されていた欧州選手権(EURO)は1年の延期が決定している。そんななか、EURO公式インスタグラムは過去の名プレーを動画で投稿。元ポルトガル代表MFマヌエル・ルイ・コスタ氏の衝撃的なミドル弾を紹介している。
中国・武漢が発生源とされる新型コロナウイルスは世界中で感染が拡大し、欧州でも各国リーグが中断される事態となっている。夏に予定されていたEUROも延期となり、4年に一度の大舞台までもう1年待たなければならなくなった。
過去には様々な名勝負と名シーンが生まれてきたEURO。2016年の前回大会決勝では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが負傷退場しながらもテクニカルエリアでまるで監督のような姿を披露し、チームも初優勝を果たしたことで話題をさらった。
そうした数多の歴史的シーンの中から、29日にEURO公式インスタグラムがピックアップしたのは、同日に誕生日を迎えたルイ・コスタ氏が2004年大会で見せた一撃だ。
ポルトガルは“自国開催”となった同大会で、開幕戦はギリシャに1-2で敗れる波乱のスタート。それでも第2戦でロシアに2-0、第3戦でスペインに1-0と連勝を収めたポルトガルは、準々決勝でイングランドと対戦した。
前半3分に先制されたポルトガルだが、後半38分に同点に追いついて延長戦に突入。そして延長後半5分、この大会ではスーパーサブとして活躍していたルイ・コスタ氏が輝きを見せる。センターサークル付近でパスを受けると、力強いドリブルでピッチ中央を前進。追いすがる相手を物ともせずにペナルティーエリアすぐ外の位置から右足を振り抜くと、目にも留まらぬ速さの豪快なミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。
試合はこの後、イングランドに追いつかれてPK戦に突入したもののポルトガルが勝利。準決勝では勢いのままにオランダを破り、決勝まで勝ち上がった。最後はギリシャに再び敗れて優勝は逃したが、母国に熱狂の渦を巻き起こしたルイ・コスタ氏のミドル弾は、まさに珠玉の一撃だった。