韓国撃破の絶妙アシスト 大会MVP中島が果たした10番の重責と新たに芽生える危機感

「オリンピックでも笑って終われるように…」

 この世代では中心的な存在として、チームの立ち上げから一度も欠かすことなく招集されてきた。それだけに、U-20ワールドカップへの出場権を逃した戦いや、準々決勝で敗れたアジア大会も当事者として、それもエースナンバーの「10番」を与えられた存在として味わってきた。だからこそ、このアジアチャンピオンに輝いたことへの喜びと共に、世界と戦う上での危機感も持つ。

「この大会でかなり成長できたと思いますし、チームとしても成熟してきた。オリンピックに向けてここから真剣に努力を続けて、オリンピックでも笑って終われるように頑張りたいと思います。努力するしかないと思うので、感謝の気持ちと謙虚さを忘れずにやっていけば成長できると思います」

 かつて黄金世代と呼ばれたシドニー世代や、4位を勝ち取ったロンドン世代などとの比較から、“狭間の世代”と呼ばれる悔しさを味わってきた男は、真摯にサッカーと向き合いながら歩みを進めていく。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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