「最強だった」 元伊代表DFコスタクルタ、「見たくもない存在」と語る相手とは?

元イタリア代表で現伊サッカー連盟で副会長のコスタクルタ氏が挙げた相手とは…【写真:Getty Images】
元イタリア代表で現伊サッカー連盟で副会長のコスタクルタ氏が挙げた相手とは…【写真:Getty Images】

かつてミランで活躍したDFコスタクルタ、“怪物”元ブラジル代表FWロナウドを名指し

 かつてイタリア代表やACミランで活躍したセンターバックのアレッサンドロ・コスタクルタ氏がイタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」に対して、インテル時代に“怪物”と称された元ブラジル代表FWロナウドと対峙した際の思い出を語っている。

 コスタクルタ氏は1994年ワールドカップ(W杯)で主力のセンターバックとして活躍。決勝戦こそ出場停止になったが、ミランでも同僚だった最終ラインのリーダー、DFフランコ・バレージが大会初戦で負傷したなかで準優勝に大きく貢献した。ミランでのプレーを2007年に終えると、その後は解説者として活躍し、現在はイタリアサッカー連盟で副会長を務める。

 そのコスタクルタ氏は怪物ロナウドのことを「最強だった。見たくもない存在だったね。彼は私たちDFを地面に転がすのを楽しんでいたんだ。マルディーニやネスタ、カンナバーロやフェッラーラといった私と同じ時期を過ごした選手たちは、ロナウドこそ最もマークの難しい相手だったと言うだろう」と話す。そのうえで、ロナウドと対戦する前の試合は普段と同じではいられなかったという。

「いつだって試合の前日は落ち着いて眠れるものだったが、彼と対峙する試合の前日は別だ。彼は楽しそうにプレーして、他の誰にもできないようなスキルを見せる。私も何度も彼のドリブルで地面に座らされてしまったよ」

 全盛期のロナウドが見せたスピードとキレのある急角度の切り返しを両立したプレーは、“守備の国”と呼ばれるイタリアを代表するDFたちにとって悪夢だったようだ。セリエA全盛の時代を象徴するようなストライカーの記憶は、今でも当時のイタリアでプレーした選手たちに鮮明に残っている。

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