「これは恥だ」 C・ロナウド、“対策”に激怒の過去を敵将暴露「まるで牧場だった」
ギャリー・ネビル氏、バレンシア監督時代にレアル戦で採用した“戦術”を振り返る
元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏は過去、スペインの強豪バレンシアの監督を務めた経験を持つ。英衛星放送「スカイ・スポーツ」の解説者を務める同氏はレアル・マドリードと対戦した時のことを振り返り、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとのやり取りを明かしている。
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ネビル氏はマンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、1992-93シーズンにトップチームデビュー。元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏や元ウェールズ代表MFライアン・ギグス氏らとともに、クラブの黄金時代を築いた。2011年に現役を引退し、解説者に転身。15年12月にバレンシアの監督に就任したが、成績低迷により翌年3月に解任されている。
監督として過ごした期間は短いものとなったが、そのなかで同氏にとって記憶に残る試合となっているのが、16年1月3日に行われたホームのリーグ第18節レアル・マドリード戦(2-2)のようだ。「スカイ・スポーツ」のポッドキャスト番組に出演したネビル氏は「素晴らしい夜だった」と振り返り、レアル戦のために施した特別な対策を明かした。
「ラファエル・ベニテスはあの試合を最後に解任されたんだ。最も覚えているのは、芝を長いままにしておいた“戦術”だね。ピッチに水も撒かなかったから、ボールも走らなかった。クリスティアーノ・ロナウドと(ウェールズ代表MF)ギャレス・ベイルのスピードを落とすための対策として行ったんだ。まるで牧場のようだったよ」
そして、まさに“対策”の影響を受ける形となったレアル時代のロナウドは試合前、ユナイテッド時代の同僚であるネビル氏の下へやってきたという。
「クリスティアーノは私のところに来て、『これは恥ずべきことだ。芝を短くしてくれ』と言ってきた。私の返答は『絶対に嫌だね』だよ。その試合、彼はほとんどドリブルできていなかったね」
最終的に勝ち点1差でリーグ優勝のタイトルを逃したレアルにとって、あまりにも大きい“取りこぼし”となった一戦。ネビル氏のバレンシアでの日々は3カ月で終わりを告げたが、決してネガティブなだけの経験ではなかったようだ。