英雄リバウド、同胞ロナウジーニョの伝説FK弾を回顧 「あんなことができるとは…」
2002年W杯イングランド戦で鮮やかな決勝FK弾に感嘆「シュートは完璧に成功した」
元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏は、偽造パスポート所持の疑いにより兄アシス氏とともに、今月4日にパラグアイの警察当局に逮捕された。レジェンドの凋落を感じさせたなか、同胞FWリバウド氏は2002年日韓ワールドカップ(W杯)で生まれた“伝説のFK”を回顧。「彼にあんなことができるとは思ってもいなかった」と称賛した。英紙「デイリー・スター」が報じている。
英ブックメーカー「Befair」のアンバサダーを務めるリバウド氏は、2002年日韓W杯に関して「2-1で勝利したイングランドとの試合をよく覚えている」と語り、準々決勝の一戦を回顧。「ロナウジーニョは素晴らしいプレーを見せてくれた」と、ファンタジスタの活躍を振り返った。
リバウド氏が称賛したのは、1-1で迎えた後半5分に獲得したFKをロナウジーニョ氏が蹴った場面だ。30メートル近い距離があるなか、ゴール前へのクロスではなく、虚をついて直接ゴールを狙う。のちに「(元イングランド代表GKデイビッド・)シーマンはFKの際に一歩、二歩前に出る傾向があったから、彼を驚かせようとしたんだ」と本人が答えているように、相手GKシーマンの頭上を越して鮮やかにゴールネットを揺らした。
「彼(ロナウジーニョ)はボックス外からの有名なゴールを決めた。シーマンと全世界の人を驚かせた。私を含めてね。彼にあんなことができるとは思ってもいなかったが、そのシュートは完璧に成功したんだ」
その後、ロナウジーニョ氏は後半12分に退場処分を受け、ブラジルは数的劣勢となったが、チーム全体で何とか守りきって勝利を手にした。
「ロナウジーニョにとって不可能なタスクはない。彼のプレーを見ることができ、何度もピッチでともにプレーできたことは喜びだよ」
当時の“背番号10”から見ても、ロナウジーニョ氏は才能に満ち溢れていたようだ。