「リバプール移籍前の宣言を暴露」 南野退団の舞台裏をザルツブルク監督が告白「面談したが…」
早期に退団意志を表明も「ベストを尽くすと誓った」 リバプール加入は「最高の名誉」
世界中で感染拡大している新型コロナウイルスの影響により、プレミアリーグを含む欧州全域のリーグが中断を余儀なくされている。そんななか、ザルツブルクのジョゼ・マーシュ監督はリバプールの日本代表MF南野拓実について「昨年11月に面談を行ったが、その時点で退団の意志を明確にしていた」と、移籍の舞台裏を明かしている。
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中国で発生した新型コロナウイルスは現在欧州で猛威を振るっており、プレミアリーグも4月30日までの延期が決定。その後の再開も不透明な状況だ。南野にとっても今年1月に加入して2カ月でリーグとクラブが活動休止となり、適応するうえで手痛い足踏みを強いられている。
そんななか、英紙「デイリー・ミラー」は「ザルツブルク指揮官は、リバプールが移籍する前の南野拓実の宣言を暴露」と見出しを打ち、ドイツ放送局「SPOX」が特集したザルツブルクのマーシュ監督のインタビューを紹介し、南野がリバプールへと移籍した舞台裏を明かしている。
2015年1月にセレッソ大阪に加入した南野は、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でリバプール相手に1ゴール1アシストの活躍を披露し、強烈なインパクトを残した。欧州の大舞台でアピールに成功し、今年1月にリバプールへの移籍を勝ち取った。
ザルツブルクではトップ下で攻撃の起点となる重要な役割を担っていたが、マーシュ監督は「タキとは昨年11月に面談を行ったが、その時点で退団の意志を明確にしていた」と、5年間在籍した日本人アタッカーが早い段階で移籍の意向を表明していたことを明かした。
「彼はザルツブルクで残された時間、ベストを尽くすと誓った。我々も彼が次のステップへ向かうことを慎重に手助けしたかった。はっきりしていたのは、彼は我々の元を去るということだった。最終的に、欧州王者に加わった。クラブにとっても大きな意味をもたらし、最高の名誉となった」
南野は公式戦7試合出場でノーゴールノーアシストと素晴らしい船出とはならなかったが、今季リバプールはプレミアリーグを独走しており、リーグ自体が無効にならなければ、1年目でのタイトル獲得はほぼ確実だ。恩師も、南野の成功を心から祈っている様子だった。