ザッケローニ元監督、古巣で苦境のマルディーニを擁護 「ミランの精神を具現化し…」
来季の監督人事を巡ってマルティーニ氏は苦境 ザック氏は「彼が不可欠」と主張
セリエAの名門ACミランではフロント内部の対立が話題になっている。元日本代表監督で、ミランで指揮を執った経験も持つアルベルト・ザッケローニ氏は、マルディーニ派”のようだ。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」にコメントしている。
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ミランでは経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と約1年前にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)のコンビと、今季に強化部門で幹部を務めてきた元クロアチア代表ズボニミール・ボバン氏と元イタリア代表パオロ・マルディーニ氏のOBコンビが、来季の監督人事を巡って派閥対立構造になった。
その結果、ボバン氏が解任されてマルディーニ氏は厳しい立場にある。一方で現役時代のマルディーニ氏を指導した経験も持つザッケローニ氏は、明確にその肩を持った。
「ミランのスピリットを具現化し、目標とする結果を達成する方法を知ってる。彼はカリスマ性、知性、常識を持ち、常にバランスを保つ素晴らしい能力を持っている。ミランを短期または中期にその規模に戻すには、彼が不可欠だ」
一方で、「エリオット・マネジメント」に関しては、ミランを売却する噂が立つこともあり、悪印象を抱いているようだ。
「(エリオットは)良くない。彼らはミランを売りたがっている。しかし、ブランドの価値を高めるか、落とさないようにするためには質を伴わなければならない。そのためのマルディーニだ。ミランは確実性と結果を必要としている」
さらにザッケローニ氏は、エリオット側の優勢により退団の可能性が高まっているとされる元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチについても、「私は彼が好みであり、指揮する経験がなかったことが残念。何よりもリーダーが必要なので、彼の存在は決定的だ。彼の別れは大きな罪ではないが、大きな問題になるだろう」と、チームに残すための方策を取るべきだと話した。
イタリアでは新型コロナウイルスの感染拡大ですべての試合がストップし、マルディーニ氏自身も陽性反応が出て自宅で療養中という状況にある。ただ、かつてミランを指揮したザッケローニ氏にとっては、マルディーニ氏を軸に再建するプランこそが最良の選択に見えている模様だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)