元助っ人Jリーガー、母国帰還もコロナ「混沌」後悔 「日本からオファーあったが…」
19年夏から東京Vでプレーしたブラジル人FWジャイルトン・パライバが現状を説明
2019年夏からJ2東京ヴェルディに所属していたブラジル人FWジャイルトン・パライバは、今年母国へ帰還したが、新型コロナウイルス騒動により複雑な心境を抱いているようだ。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「日本サッカーから去り、ブラジルに戻った後、国の混沌とした状況を後悔している」と報じている。
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29歳のJ・パライバは母国クラブを渡り歩き、2012年に中国の上海申鑫へ移籍。その後、中国2クラブでプレー後、トルコのゲンチレルビルリイSKを経て、2019年8月に東京Vへ完全移籍した。加入から短期間で結果を残し、J2リーグ戦11試合で4ゴールをマークしたが、今年1月に契約満了が発表され、母国ブラジルへ帰国している。
そんな折に新型コロナウイルスが世界中で広がり始め、JリーグでプレーしていたJ・パライバに母国メディアが注目。記事では「彼は1月まで日本にいたが、新型コロナウイルスの流行が拡大する前になんとか帰国した」と伝えている。
J・パライバは「私が日本にいた時は何もなかった」と振り返るなか、現在は新天地探しに奔走しているという。同メディアは「ストライカーのジャイルトン・パライバはサンパウロにいるが無所属で、キャリアを続けるための新しい機会を待っている」と言及。その背景に、新型コロナウイルスの影響があったと本人が語っている。
「最近、日本、韓国、中国からいくつかオファーもあったが、結局、ウイルス拡大のために実現しなかった。UAE、ブラジルでもオファーを受けた。ただ今ではサッカーが世界中で止まっていて、状況はすごく複雑だ。クラブは採用に動いていない」
新型コロナウイルスは急速に拡大しており、米ジョンズ・ホプキンス大学が公表しているリアルタイム感染マップによれば、感染者数は26日21時の時点でブラジルが世界18位(2563人)、日本が同27位(1307人)。死亡者数はブラジルが世界16位(60人)、日本が同18位(45人)といずれもブラジルが上回っている。急速に悪化する母国の状況を受けて、J・パライバは不安な日々を過ごしている。