女子EURO延期も決定的 男子EURO、東京五輪の1年スライド開催で2022年夏が有力か

来年開催予定の女子EUROは1年の延期が決定的に【写真:Getty Images】
来年開催予定の女子EUROは1年の延期が決定的に【写真:Getty Images】

2021年6月から22年夏開幕へ 新型コロナウイルスの影響で“玉突き状態”の延期が続くか

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、スポーツの各競技大会の延期・中止が次々と決定している。サッカーの欧州選手権(EURO)、東京オリンピックの1年程度の延期は国内外で大きなニュースとなっているが、その両大会の影響をもろに被る形となりそうなのが、女子EUROだ。英紙「デイリー・テレグラフ」によると、こちらも1年の延期がほぼ決定的だと伝えている。

 女子EUROは当初2021年7月7日の開幕を予定していた。しかし、男子のEUROがいち早く1年の延期を決めたことにより、同大会が2021年6月11日に開幕し、決勝戦が7月11日となった。これによって男子と女子が同期間に行われる状況が生まれてしまうことになる。また東京オリンピックも1年程度の延期を決め、年齢制限のない女子サッカーの場合はヨーロッパの五輪代表国が超過密スケジュールになってしまうとの懸念も生まれている。

 この事態を懸念したUEFAの関係者によると、「大会をできる限り最高のプラットフォームとしたいのならば、2021年(開催)は選択肢とはならないようだ。ただし選択肢はあって、それは2022年の夏に移す可能性はかなりあるだろう。そこには他のフットボールの大会がない体。決断するために考慮すべき様々な要素を踏まえると、単独で成立させられるはずだ」と語っている。

 2022年はサッカー・ワールドカップイヤーだが、開催地カタールの気候条件を踏まえて冬開催となることが決まっている。そのため2022年の夏はスケジュール的に空いているため、ここにはめ込もうとしている。

 同関係者は「大会を成功させるためには独自のプラットフォームが必要だ。例えば、オリンピックとは衝突したくはないのだ」と語っている。スポーツの祭典の延期によって、各競技で玉突き状態の延期が今後も起きていくのかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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