「言葉にするのは簡単だが…」

「ルイス・エンリケの仕事はファンタスティックだ。バルサの選手たちに激しいチーム内競争を課している。これは言葉にするのは簡単だが、とても難しいことだ。この競争によって、バルサの選手はさらに自分の価値を高めていると言えるんじゃないか」

　スーパースター軍団のバルサで、選手の巨大なエゴをコントロールしながら、しっかりと競争原理を持ち込んでいる。卓越したマンマネジメント能力に、アルゼンチンの闘将は脱帽していた。

　現役時代は共にハードワーカーとしてピッチを駆けまわった両監督。現在率いる両クラブではサッカースタイルの違いこそあれど、世界屈指の名手に鞭を打つチームマネジメントについては、共鳴するものがあるようだ。

　2014年夏にルイス・エンリケ監督が就任後、アトレチコはバルサに対しリーガ、国王杯の全試合で敗戦している。シメオネ監督は大事な首位攻防戦、そして闘将対決を制して、カンプ・ノウに沈黙をもたらすことができるだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images