元アーセナル主将セスク、約10年前の退団理由告白 「僕と同じレベルの選手が…」
ファン・ペルシーとナスリ以外の選手への失望が動機の一つになったことを明かす
モナコの元スペイン代表MFセスク・ファブレガスは、かつてキャプテンを務めたアーセナルを退団した際のことを回想。「もう精神的にも肉体的にも枯れかけていた」と移籍の理由を告白している。
バルセロナの下部組織出身のセスクは、2003年にアーセナルに移籍。10代の頃から頭角を現すと、2008年からは21歳にしてキャプテンを務めた。11年には古巣バルセロナに復帰して3年間プレーし、14年にはチェルシーに移籍してプレミアリーグに帰還。19年1月からはモナコに活躍の場を移している。
アーセナル時代はクラブの象徴的な存在として活躍し、今でもSNSではアーセナル関連の発信が多いセスクが、アーセナル情報サイト「Arseblog」のポッドキャスト番組に出演。11年に退団を決めた理由について語り、英衛星放送「スカイ・スポーツ」などの各メディアから注目されている。
番組内のインタビューでは「僕はキャプテンで、いつも大きなプレッシャーを感じていた。チームを何らかのタイトルに導かないといけない。そのために全てを捧げたよ。負けて家に帰ると、泣くこともあった」と回想。「とても苦しくて、眠れない夜もあった」と重圧との戦いを明かしたうえで、さらに当時のチームの雰囲気に言及した。
「試合に負けて打ちのめされている時、バスの中で他の選手の笑い声が聞こえてくるんだ。その後、どこに出かけるかで盛り上がっているんだよ。そんなことが何年か続いた。美しいフットボールができることは嬉しかったけど、チームを導く立場として、徐々に孤立を感じるようになってしまった」
「決して驕りから言うわけじゃないが、最終的にはロビン(・ファン・ペルシー)とサミル(・ナスリ)しか、メンタル面と技術面で僕と同じレベルの選手がいないと感じるようになった。いろいろなことが頭をよぎって、もう精神的にも肉体的にも枯れかけていたんだ。クラブが獲得できるはずの選手を獲得しなかったことも知っていたからね」
そして、「何人かの選手の態度によってそう感じてしまい、他を見てみたくなった。そういうことがなければ、アーセナルを離れることはなかっただろう」と締めくくっている。2003-04シーズン以降、リーグ優勝から遠ざかっているアーセナル。約10年前の出来事とはいえ、セスクの指摘はその要因の一つと言えるのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)