バルサ、選手の給与削減? 新型コロナの余波…従業員の一時解雇も検討と現地報道
スペイン紙が新型コロナウイルスの影響指摘、バルセロナの対応についても言及
ヨーロッパにおける新型コロナウイルス感染拡大によって欧州各国リーグとUEFA主催の大会の開催延期、そしてEURO(欧州選手権)の1年延期などスケジュールに多大な影響を及ぼしている。日程面、選手の健康面に加えて懸念されているのは、各クラブの経営状況だ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」と「マルカ」によると、世界的メガクラブであるバルセロナもその例に漏れないという。
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同紙などによると、バルサの理事会は現地時間20日にビデオ会議で行われ、4時間以上も議論が続くものになった。現在バルサはトップチームが活動停止を強いられており、公式戦開催によるチケット収入、放映権料や広告などの収入を得ることができない。また世界戦略で広げてきたボディガ(サッカーショップ)、いわゆる子供たちのスクールに当たる「Escolas」も閉鎖せざるを得ない状況になっているという。
「この危機はサッカーとスポーツ業界全体に非常に悪い影響を与えている。クラブはあらゆるシナリオに立ち向かうため、可能な準備をすることが明らかだ」とバルサ側は声明を出している。
ただ、それはクラブに関わる人間に痛みを伴うものとなるのかもしれない。「マルカ」はクラブの従業員のレイオフ(一時解雇)の可能性を指摘。また「ムンド・デポルティーボ」では所属する選手に対しての給与一部カットについても選択肢だとしている。
ただしこの決断に対しては強制力を持たず、選手側との対話を通じての合意が得られなければならないともいう。他国ではマンチェスター・ユナイテッドが非常勤従業員の給与を継続する声明を発表したが、バルサが取る決断によっては各クラブにも大きな影響を与えるかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)