Jリーグ助っ人が語る日本 新型コロナ蔓延時も「ブラジルに帰国しようとは思わなかった」

ボタフォゴ在籍時(2013年)のFWラファエル・マルケス【写真:Getty Images】
ボタフォゴ在籍時(2013年)のFWラファエル・マルケス【写真:Getty Images】

今年1月に甲府へ加入したFWマルケス「五輪の開催を祝えることを願っている」

 現在、世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により、各国のリーグが中断している。Jリーグも延期の措置が取られているが、ブラジル紙は今年1月にJ2ヴァンフォーレ甲府へ加入したばかりのFWラファエル・マルケスのインタビューを実施し、新型コロナウイルスの影響を受けている日本について語っている。

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 中国で発症した新型コロナウイルスがいまや全世界で猛威を振るっている。Jリーグは2月に各カテゴリーの開幕戦を消化したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、最終的にJリーグは開幕戦直後にリーグ中断を余儀なくされた。マルケスは町田ゼルビア戦(0-0)に先発出場し、新天地でのデビューを飾っていた。

 これまでは大宮アルディージャでもプレーした経験を持つマルケスだが、今年1月に加入したばかりの甲府では、デビュー戦を終えていきなりの中断とイレギュラーな船出となった。そんなか、ブラジル紙「エスポルテ・インテラビート」はマルケスにインタビューを行い、新型コロナウイルスの影響を受けている日本について語っている。

 感染が広まり始めているブラジルではリーグの中断を訴えるためクラブと選手がデモを起こしている状況にあるが、マルケスは「日本のサッカー協会は選手たちとともに問題に向き合うことから始めた。もちろん会議に出席したのは会長だが、選手たちから意見する必要は一切なかった。むしろ、向こう側から要請されたくらいだよ」とJリーグ協会の迅速な対応を説明した。

 新型コロナウイルスの発症時は中国に次いで感染者数が多い時期もあったが、「日本でコロナウイルスがピークに達した時も、ブラジルに帰国しようとは考えなかった」と、日本への信頼を示した。また、東京五輪の開催については「今のところ、日本は開催に前向きだ。だから、すぐにでも皆を安心させ、招聘を望んでいた五輪の開催を祝えることを願っている」とエールを送っていた。

 それでも「命を第一に考えなければならない」と前置きしたうえで「できるだけ早い段階で実現するために、僕たちにできることがあればなんでもやる」と東京五輪の開催に協力的な姿勢を示した。日本は現在、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制できている段階に差し掛かっているが、マルケスは人々を優先しながらも、東京五輪の開催を祈っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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