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韓国紙、田嶋JFA会長の新型コロナ陽性反応に驚き 東京五輪開催へ「非常事態」と指摘
「日本スポーツ界の重要人物」の感染に注目 東京五輪へ「大きな打撃になる」
日本サッカー協会(JFA)が17日、田嶋幸三会長が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを発表し、サッカー界に衝撃が走った。
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田嶋会長は先月28日、北アイルランドのベルファストで国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会に出席し、今月2日にはオランダのアムステルダムで開かれた欧州サッカー連盟(UEFA)理事会で、2023年女子ワールドカップ招致プレゼンテーションを行ったという。その後に渡米し、5日にシービリーブス・カップでなでしこジャパン(日本女子代表)とスペイン女子代表の試合を視察したという。
韓国でも、このニュースは驚きをもって伝えられている。
韓国のスポーツ紙「スポーツ京郷」は、「田嶋会長が新型コロナウイルスで陽性反応が出たことで、日本スポーツ界も非常事態になった。田嶋会長は現在、日本オリンピック委員会(JOC)副会長、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事も務めている日本スポーツ界の重要人物だ」と報じ、東京五輪開催に大きな影響を及ぼすと指摘した。
さらに記事は「国際オリンピック委員会(IOC)が17日から2日間、電話会議を通して各国際競技団体(IF)と選手代表、各国内オリンピック委員会(NOC)の意見を聞いた後、東京オリンピック開催に対する立場を発表する状況で、オリンピックに関連する人物から陽性反応が出たという事実は大きな打撃になるだろう」と伝えている。
ただ、IOCのトーマス・バッハ会長は17日にIFとの臨時電話会議で、「(東京五輪を)予定通りの開催を目指す」との方針を改めて示しており、延期や中止の可能性についての発言はなかった。
田嶋会長の今回の一件が今後、東京五輪開催にどのように影響するのかを、韓国も注視している。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。