相手GK呆然…元トッテナム守護神の“87m弾”を英回顧 伝説の珍事に「信じられない」

トッテナム時代のGKロビンソン【写真:Getty Images】
トッテナム時代のGKロビンソン【写真:Getty Images】

2007年に元イングランド代表GKロビンソンが記録した超ロングシュート

 全世界で愛されるサッカーは、時に信じられないような瞬間を生み出し、観る者を驚かせる。世界最高峰に位置するイングランド・プレミアリーグでも、これまで数多くの珍プレーが生まれてきたが、英メディア「Dugout」は17日、「On This Day」企画として13年前の同じ日に記録されたGKによる驚愕の87メートル弾に再びスポットライトを当てている。

 珍ゴールが生まれたのは、2007年3月17日に行われたトッテナム対ワトフォードの一戦だった。3-1でホームのトッテナムが勝利したなか、1-0で迎えた後半18分に元イングランド代表GKポール・ロビンソンが驚きの一撃を叩き込む。

 自陣左サイドの深い位置でFKを獲得したトッテナムは、GKロビンソンを残し、フィールドプレーヤーは高い位置にポジションを取った。キッカーを務めた守護神は前線へボールを届けるべく、助走から右足を強振。淀みのないキックフォームから放たれたボールはグングンと飛距離を伸ばして、敵陣ペナルティーエリア手前にいた味方FWの頭上をも越えていく。そしてボールは、PKスポットの手前で高くワンバウンドした。

 これに対し、ワトフォードの元イングランド代表GKベン・フォスターは、ノーバウンドでキャッチしようと試みたのか中途半端なポジショニングとなってしまい、高く跳ね上がり自らの頭上を越えるボールの行方をただ見送ることしかできない。そしてロビンソンの蹴った超ロングシュートが、2バウンドした後にゴール右隅に吸い込まれると、トッテナムのサポーターが歓喜を爆発させた。

 この驚愕のゴールを、英紙「ガーディアン」は当時「95ヤード(約87メートル)ゴール」と伝えたが、13年後の同日、「Dugout」公式ツイッターは「信じられないゴール」と綴り、滅多に見られない珍ゴールを振り返っている。

 ロビンソンはその後、ブラックバーンでも長く正GKを務め、バーンリーを経て2017年に現役を引退したが、この87メートル弾はプレミアリーグの伝説の1ページとして長く語り継がれそうだ。

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