「同じフォーマットで…」 スペイン連盟会長、リーグ戦未消化のままバルサ“3連覇”は「アンフェア」
ルイス・ルビアレス会長、6月中のリーグ戦消化は「保証できない」
新型コロナウイルスがヨーロッパで急速に感染拡大したことにより、欧州選手権(EURO)とコパ・アメリカが2021年へ1年延期することが決まるなどサッカー界は大打撃を受けている。そのなかで短期的な問題として存在するのは2019-20シーズンの各国リーグの動向だが、スペインのリーガ・エスパニョーラは6月いっぱいまでに全日程終了がなされない場合、優勝チームを決めるのは不公平だと見ているようだ。
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現地紙「AS」によると、その指針を示したのはスペインサッカー連盟の会長を務めるルイス・ルビアレス氏。リーガは先週末から新型コロナウイルスの影響によって中断を余儀なくされているが、残り11試合が未消化の状態となっている。
いつから試合が再開できるのか全く不透明な状況の中、現時点で首位に立っているのはバルセロナで、2位レアル・マドリードに勝ち点差2をつけている。シーズンが完全に終了できない場合、バルサがタイトルを手に入れて“リーガ3連覇”になるのでは、という見立てをするメディアが増えるなかで、同氏は現状のままで決めるのは「アンフェア」だとしている。
それと同時に頭を悩ませているのはシーズン終了の時期だ。他国リーグ、UEFAと合意しているのは、6月30日までに各国リーグのシーズンを終了するという点。同氏もそれについて触れるとともに「例外的な状況となっているが、2019-20シーズンも同じフォーマットの中で終わる必要がある。ただし別の人物も言っているように、6月30日までにこのコンペティションを完了できるかを保証はできない。現時点での見解だが」と話したという。
もしリーガの優勝クラブが決まらない事態となれば、1930年代にスペイン内戦が勃発し、リーグ戦自体が中断した1930年代後半以来のこととなる。今回のコロナ禍は、スペインのサッカー史をも揺るがしかねない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)