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クラブ史に残る不振もブーイングも関係なし! ファン・ハールが堂々の居座り宣言 「私は辞任しない」
クラブワーストの不名誉な記録が並ぶ
29日のFAカップ4回戦ダービー・カウンティ戦前の会見に臨んだ指揮官は、溜め込んでいた不満をさらにぶちまけている。
「しかし、仕方がないことだ。それがこの世界だ。好きなことを書いても、何も怖れる必要はない。これで(メディアによって)私は3回クビにされた。それでも、私はあなたがたのためにここに座っている。これは義務だからね」
ウッドワード副会長からは信頼を寄せられ、サポートを受けていると明かしたファン・ハール監督。就任2年目で460億円の補強費をつぎ込んだが、チームはユナイテッドの歴史に残るほどの酷い数字を残している。
ユナイテッドはサウサンプトン戦の敗北により、23節終了時点で10勝7分6敗となった。勝ち点は37で、デイビッド・モイーズ元監督が率いた2013-14シーズンの40がこれまでの最低記録だったため、プレミアリーグにおけるクラブワースト記録を更新した。同時期の最高勝ち点記録は偉大なるアレックス・ファーガソン政権時。最終的に勝ち点89を獲得し、リーグ優勝した06-07シーズンの57だった。
また、1試合あたりの平均得点も、今季のユナイテッドは92年創設のプレミアリーグ23年間の歴史上、最悪の成績となっている。平均得点数の値が最も高かったのは優勝した1999-00シーズンで、1試合平均2.55点だった。今季はその半分の1.22点。ワースト2位が04-05シーズンの1.53点のため、ゴール欠乏症は際立っている。
さらにプレミアリーグ以前も含めた、クラブ138年の長い歴史で見ても、23試合で28得点という成績はワースト8位タイ。不名誉な記録ばかりが際立っている。本拠地オールド・トラッフォードでも大ブーイングが響き渡るなど、ファンからは手厳しい扱いを受ける。それでも64歳の老将は”赤い悪魔”に居座るという断固たる覚悟を示している。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images