リバプール優勝は「あり得ない」 英雄FWシアラー、シーズン打ち切り時の処遇に持論
首位を快走してきたリバプールだが、シーズンが再開されなかった場合の処遇は…
中国の武漢を発生源とする新型コロナウイルスは、サッカー界にも大きな影響をもたらしている。日本、韓国、中国でリーグ戦延期が発表され、東京五輪開催も懸念されるほどの事態となり、欧州5大リーグもシーズンが一時休止の状態に陥っている。
プレミアリーグでは、ここまでリバプールが悲願のリーグ制覇に向けて首位を独走してきたが、元イングランド代表FWアラン・シアラー氏は英紙「ザ・サン」のコラムで、シーズンが打ち切りとなればリバプールの優勝はあり得ないとの見解を示した。
「もし、本当に万が一、シーズンを完了することができなければ、勝者や敗者を決めるなど絶対にあり得ない。試合を最後まで終えられなければ、タイトルを与えたり、降格させたりすることはできない。リバプールにとっては、とてつもなくひどい仕打ちになるだろう。彼らはあと6ポイントで優勝が決まるが、まだ獲得できていないので無効となるしかない。ただ、彼らがその6ポイントを手にした後にシーズンを中断するのも非常に難しいだろう」
昨季にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制したリバプールは、今季のリーグ戦でこれまでに29試合を消化。27勝1分1敗で、1試合消化の少ない2位マンチェスター・シティに勝ち点25の大差をつけて、首位に立っている。30年間待ちわびたリーグ優勝までに必要なのは残り9試合で2勝。タイトル確実と見られていたなかで、思いもよらない事態となってしまった。
シアラー氏は、シーズン中断の決断は間違いなく最後の手段でなければならないとし、長期的な延期になるとしても再開すべきとの見解を示している。リバプールの選手にとっては、喉から手が出るほど欲しいリーグタイトルを目前に“素晴らしいシーズン”を継続できるかどうかの答えをただただ待たなければならないというのは「恐ろしい時間」となるだろうとしながらも、「次に何が起きるかどうかが分かるまで、しっかりと自制し、プロフェッショナルを保てるかどうかは彼ら次第だ」と続けている。
コロナウイルスの猛威にさらされるなか、リバプールのリーグ優勝の行方はどのような結末を迎えるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)