「ロンドンより上に行く」 リオ世代の”守備の要”植田直通が胸に抱く野望
間近で多くを学んだあの背中
これまでも植田は、周囲からの言葉に耳を傾け、多くを吸収しながらステップアップしてきた。
大津高時代の恩師・平岡和徳、レギュラーに抜てきしてくれたトニーニョ・セレーゾ前監督、現在の指揮官である石井監督、鹿島で長らくCBのレギュラーを張ってきた大岩剛コーチ、2014年シーズン、コンビを組んだ昌子源…。中でもプロ1年目に間近で多くを学ばせてもらったのが、岩政大樹(現ファジアーノ岡山)だった。
「体の使い方、ポジショニング、大樹さんからは本当に小さいことを、細かく、細かく言われました。自分と大樹さんはタイプが違うけど、大樹さんの駆け引き、頭の使い方を学べればもっと上に行ける。今も本当にいろんな人からアドバイスをもらっていて、そういうのを整理して、練習で今、チャレンジしているところです。ただ、実戦で試す機会がなかなかないので、まだ分からないというのが正直なところです」
もがき苦しみながらも植田は、この状況を打開するヒントがないか、アンテナを張っているという。
元来インドア派の植田は寮に戻ればマンガを読んだり、DVDで映画鑑賞をしたりしてリラックスすることを好むタイプだが、今は積極的に外に出るようにしている。
「あえて外に出かけて、いろんな刺激を受けたり、あまり好きではないことに挑戦しています。トレーニング方法でも良さそうだなって思ったものは積極的に取り入れたりして、いろんなことをかじっている。少しでもサッカーの成長につながれば、と思って」