「ネイマールより凄い」 本田参戦のブラジルで“8年”戦う日本人FW、手にした栄誉と描く未来
リオ州2部フリブルゲンセに所属する東城利哉 本田のボタフォゴ加入で注目度も上昇
元日本代表MF本田圭佑がボタフォゴに加入したことで、ブラジル国内リーグが日本でも再び注目度を増している。そんな地球の裏側にある“サッカー王国”で、2012年から8年間にわたってプレーし続けている日本人選手がいる。
現在、リオデジャネイロ州選手権(以下、リオ州選手権)2部のフリブルゲンセに所属するFW東城利哉だ。昨年の同選手権2部の決勝では2得点を挙げ、22年ぶり3度目となるタイトル獲得に貢献。1、2部入れ替え戦は勝ち上がれず、今季は同州選手権1部に所属するボタフォゴの本田との“日本人対決”はお預けとなったが、地元でも頻繁にメディアに取り上げられるなど、その知名度は同州内で高まっている。
川崎フロンターレユースを経て、2012年に18歳で単身ブラジルに渡った東城。サッカー王国で8年のキャリアを積み重ね、27歳となり、すっかりブラジルに溶け込んでいる東城にとって、昨年はこれまでのどのシーズンよりも充実した1年だった。リオ州選手権2部では20試合6得点。ホーム&アウェーで行われたアメリカとの決勝でも計2得点を挙げてチームを優勝へと導き、ブラジルで自身初となるタイトルを手にした。
「優勝できたことは本当に嬉しかった。去年は充実した1年を送れました。やっぱりサッカーは試合に出てこそだと改めて思いました。ここ何年かは、もっと試合に出たいという思いをずっと持っていましたし、試合でプレーすることでしか経験値は上げられないと感じていました。今、やっとサッカー選手としていい時期、いいコンディションになってきたと感じています」
サンパウロ州4部のパウリーニャでブラジルでのキャリアをスタートさせた東城は、2012年途中に当時リオ州1部だったフリブルゲンセで初めてプロ契約を結ぶと結果を残し、14年にブラジル全国選手権2部だったサンタカタリーナ州のアヴァイに移籍。ビザの取得に半年を要したが、念願だったビッグクラブとの契約を果たした。