アジア王者としてのリオ五輪出場を誓う

「3バックで入って4-4-2に変えられる。メンバーは代えずにシステムを変えてくるような、これまでの韓国にない（チーム）」

「スリリングなゲームになるだろうなという気はしています。逆に言えば、その姿勢がオリンピックにつながれば」

　五輪前哨戦を前に、指揮官は気を引き締めていた。宿敵へのリベンジを果たすことで、日本代表が遠ざかっていたアジアの頂点にも辿り着くことになる

「本大会を見据えてより、アジアの厳しいライバルだ。アジアの中での日本サッカーというと、これまでアンダーカテゴリーも、オーストラリアでの（15年）アジアカップのA代表も、われわれも仁川（14年アジア大会）で負けている。（11年にアジアカップを制した）ザックジャパン以来、アジアで（タイトルを）取っていない」

　日本は今大会でグループリーグ3連勝の後、準々決勝イラン戦で120分間の激闘を演じ、準決勝イラク戦も後半アディショナルタイムの決勝点で辛くも勝利と死闘が続いている。試合ごとに新たなヒーローが生まれる、まさに全員サッカーで勝ち上がってきた。「世界を知らない世代」と呼ばれた手倉森ジャパンが、アジア王者として今夏のリオデジャネイロ行きを目指す。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images