スアレスの穴を埋められないリバプール

　リバプールはスアレス放出以降、相棒だったイングランド代表FWダニエル・スターリッジは度重なる負傷に悩まされている。戦線離脱が続くガラスのエースは放出までうわさされている。63億円ともいわれる移籍金で加入したベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケ、イングランド代表FWダニー・イングスなどの新戦力も役不足感は否めない。前任者が偉大過ぎる故に、その穴を埋めることは容易ではないようだ。

　14年ブラジル・ワールドカップでの噛みつき行為などにより、ダーティーなイメージが付きまとうスアレスだが、ピッチ上でのプレーは圧倒的で、リオネル・メッシ、ネイマールと共に「MSN」という最強トリデンテの一角を担う。ロジャース氏は「バルセロナへの移籍は、ルイスにとって素晴らしいものだった。すでにワールドクラスだったが、移籍によってさらにいい選手になった」と教え子の活躍に目を見張っている。世界最高の点取り屋としての評価を確立させつつある男が、アンフィールドへ帰還を果たすことはあるのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images