「暴力的なアプローチ」 D・アウベスが危険タックル被害…膝に痛々しいスパイク跡も

サンパウロの10番を背負うD・アウベス【写真:Getty Images】
サンパウロの10番を背負うD・アウベス【写真:Getty Images】

サンパウロ対サントスの“クラシコ”で危険極まりないプレーが発生

 ブラジル・サンパウロに本拠地を置くサンパウロとサントスの両名門による対決は、現地で“クラシコ”と呼ばれるビッグマッチだ。現地時間14日に行われた一戦では、熱いバトルのなかでブラジル代表DFダニエウ・アウベスが激しいチャージを受け、膝にスパイク跡が残る事態となっている。

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 サンパウロ州選手権第10節で、サンパウロはライバルのサントスをホームに迎えた。サンパウロはグループC、サントスはグループAで首位を走る状況で激突した一戦は、前半30分にサントスが先制。しかし前半終了間際にサントスMFジョブソンが退場処分を受けてしまう。後半、数的優位に立ったサンパウロは同8分、22分といずれもMFパブロ・フィリペ・テイシェイラがゴールを決めて逆転。“クラシコ”で2-1の勝利を手にした。

 試合のターニングポイントとなったジョブソンの退場は、ラフプレーによるもの。サンパウロの10番を背負うD・アウベスへの危険極まりないタックルだった。

 中盤でボールを受けたD・アウベスに対して、ジョブソンは正面からアプローチ。凄まじいスピードで突っ込んだものの、百戦錬磨のD・アウベスはボールを浮かせてかわそうとした。その試みは成功したが、ジョブソンは足を振り上げたまま直進し、D・アウベスの膝に向かってスパイクを振り下ろす形になってしまった。

 苦悶の表情を浮かべてのたうち回るD・アウベスにチームメートが駆け寄り、主審に抗議。レッドカードかとも思われたが、主審はジョブソンにイエローカードを提示した。ただ、これより前にジョブソンはすでに一度警告を受けていたため、2枚目のイエローカードで退場処分となっている。

 試合後、ブラジルメディア「Esporte Interativo」公式ツイッターが公開した写真からは、D・アウベスの膝にスパイクの跡がくっきりと残る痛々しい様子が伝わってくる。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は、「サントスのジョブソンが暴力的なアプローチで退場処分を受け、泣きながらピッチを後にした」との見出しで報道。ジョブソンが受けた1枚目のイエローカードも、D・アウベスに対するファウルによるものだったと伝えている。

 幸い、D・アウベスは医療班の処置を受けてピッチに戻り、フル出場して勝利に貢献している。36歳を迎えたベテランにとって大怪我はキャリアの終わりを意味しかねないだけに、あまりにも危険なシーンだったと言えるだろう。

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