サッカー選手、なぜ新型コロナ感染が多い? 元チェルシー女医が解説…「免疫力低下」指摘
カルネイロ女医は“文化的背景”も指摘 「感染拡大の原因となる行動」とは?
試合ではピッチを縦横無尽に駆け回り、多くの運動量が求められる。さらに近年は試合の間隔も短く、そのなかでのトレーニングにより身体的負担は避けられないと説く。さらにカルネイロ女医は、移動がもたらす悪影響も指摘している。
「プライベートジェットで移動する場合も、空港に入らなければなりません。移動は睡眠リズムを変えることになり、早朝に戻っても疲労が蓄積し、選手が再び感染しやすくなります」
試合ごとの移動に加え、主な移動手段となる飛行機移動により感染リスクが高まると分析しているカルネイロ女医は、さらに文化的背景も感染拡大の一因になっていると見ている。
「文化的に、握手や抱擁のような感染拡大の原因となる行動を変えるように選手やスタッフを説得するのは難しいかもしれません。選手たちを隔離させたいと思うかもしれませんが、それはあまり許容されておらず、個人を隔離させたくないという周囲の自然な思いもあります。それには管理と交渉が必要になります」
現時点で、新型コロナウイルスは感染拡大の一途をたどっている。日本をはじめ、欧州主要リーグも試合延期を強いられているなか、1日も早い収束を願うばかりだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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