「2トップの一角を狙ってもいい」 堂安律、PSVでの“生きる道”を現地番記者が提案
ブーリンハ記者は、攻撃的な選手が余剰気味となったチーム状況の影響を受けたと指摘
オランダ1部PSVの日本代表MF堂安律は、昨年12月の監督交代後、我慢の時が続いている。同国のサッカー専門誌「Voetbal International」のポッドキャストで、PSV番記者と元フローニンゲンの強化部長が日本人レフティーについて議論を展開。「2トップの一角を狙ってもいい」という妙案も浮上している。
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フローニンゲンの2年間でリーグ戦61試合14得点を記録した堂安は、今季2試合に出場した段階で同じオランダ国内の強豪PSVへ完全移籍。新天地で公式戦25試合に出場して2得点を挙げているが、昨年12月16日にマルク・ファン・ボメル前監督からエルネスト・ファベル監督に代わって以降は13試合中9試合(先発3試合)と出場機会が減り、3月8日のリーグ第26節フローニンゲン戦(1-0)で約1カ月半ぶりの公式戦スタメンを飾った。
オランダのサッカー専門誌「Voetbal International」はポッドキャストで、PSV番記者のレオン・ブーリンハ氏とかつて堂安をフローニンゲンにリクルートした元強化部長のハンス・ナイランド氏を迎えて、「PSVにとって貴重な戦力になるか」というテーマで議論を展開。堂安が主戦場とする右サイドはオランダ人MFモハメド・イハッターレンがレギュラーに座り、フローニンゲン戦で起用された左サイドもオランダ人FWコディ・ガクポ、ポルトガル代表FWブルーマがひしめいているが、「攻撃陣が豊富でライバルが多いのは分かっていたはずでは?」との質問に両者が見解を述べている。
ブーリンハ記者は、昨夏の時点で「少し特殊な移籍だったと思う」と前置きし、「当時のPSVは(オランダ代表FWステフェン・)ベルフワイン(現トッテナム)をはじめ、攻撃的な選手はかなり多かった。堂安が移籍を決めたのは(昨年)8月のかなり後半のほうでどんなチームメートがいるのかは分かりきっている時期でもあった。もちろん、PSVとしては何人か移籍する可能性があったから、その代わりという意味でも考えていたのかもしれないが、結局移籍が決まらなかったから選手があふれてしまった」と分析した。
一方、ナイランド元強化部長は現時点で“力不足”の烙印を押すのは時期尚早だと主張した。
「若い選手がPSVやアヤックスのようなトップクラブに行った場合、競争がフローニンゲンにいた頃とは比べものにならないほど激しいことは分かりきっていること。運も必要だし、タイミングも影響するかもしれない。PSVが厳しいシーズンを戦っているため、そういった余裕もないかもしれない。ただ、そのような状況にもかかわらず、トップクラブへの移籍は早すぎたとか、まだ彼はそのレベルに達していない、などと判断するのは早すぎる。私は必ず結果を残してくれると思っている」