ミランFWイブラ、クラブ内部崩壊を懸念か 契約延長の障害となる“対立”に現地注目
来季もミランでプレーするか不透明なイブラヒモビッチ、内部の対立構造を現地紙が指摘
ACミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは、現在は新型コロナウイルスの影響を受けて母国スウェーデンに帰国しているが、契約延長に向けて別の障害があるという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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イタリアでは現在新型コロナウイルスの影響を受け、リーグ戦が4月3日まで中断している。そうした状況に、イブラヒモビッチは12日に母国へ戻り休養に入ったという。一方で、今冬の移籍市場で前所属の米メジャーリーグサッカー(MLS)ロサンゼルス・ギャラクシーとの契約満了を受けて加入したミランで、来季もプレーするかは不透明なものになっているようだ。
その理由がクラブの内部崩壊にあるという。ミランは経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」と約1年前にアーセナルからやってきたイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)を軸にする派閥と、テクニカル部門で幹部となったクラブOBの元クロアチア代表MFズボニミール・ボバン氏と元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏の派閥が対立している模様だ。
この対立構造は来季の監督人事構想で表面化し、ボバン氏がクラブから解任になり経営サイドが一時的な勝利を得た状況にある。しかし、イブラヒモビッチは何よりもこうしたクラブの内部的問題に不快感を持つとして、今季終了後の1年間の契約延長オプションに合意するか非常に疑わしい状況にあると伝えている。
記事によると、ガジディスCEOが「イブラヒモビッチの不興を拭い去らなければならない」状況にあるとして、契約延長にはクラブ側からのアプローチが必要だと指摘している。
現在のリーグ戦は中断されているものの、加入から明らかにチームを変えたイブラヒモビッチの影響力を考えれば、仮に合意に至らないにしてもケンカ別れのイメージだけは避ける必要がある。ガジディスCEOにとっては難しい交渉に臨むことになりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)