逮捕のロナウジーニョ、凋落の始まりはバルサ退団? 激動のキャリアをスペイン紙回顧
グアルディオラ監督体制で事実上の戦力外となり、バルセロナを退団してミランへ
元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏は偽造パスポート所持によってパラグアイの警察に逮捕され、現在留置所生活を送っている。スーパースターの転落劇を世界中のサッカーファンが嘆いているが、スペイン紙「マルカ」はキャリアを振り返るとともに、凋落のきっかけはバルセロナ退団にあったとしている。
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2003年にバルサの元会長ジョアン・ラポルタの強い意向によって、パリ・サンジェルマン(PSG)からバルサへと加入したロナウジーニョ氏。その能力を買う声があるとともに当時PSGの監督だったルイス・フェルナンデス氏が「チームのミーティング中に女性が連れてこられた」と暴露したこともあった。
それでもロナウジーニョ氏はそのドリブルと創造性、笑顔でカンプ・ノウのアイドルとなる。暗黒時代を経て再建中だったバルサで化学反応が起こり、2005-06シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げた。
しかしここからピークアウトが始まる。夜通し踊り明かすロナウジーニョ氏の動画がネット上で出回り、トレーニングを欠席した際にはクラブが胃腸炎だったと理由づけしたこともある。
その状況に終止符を打ったのは、ジョゼップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ監督)だった。2008年にバルサのトップチームを引き継いだ際、当時売り出し中だったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシにロッカールーム内で悪い影響を与えていたとみなし、ロナウジーニョ氏を事実上の戦力外に。それと同時にメッシをエースに据えた。これが「ロナウジーニョにとってターニングポイントだった」と「マルカ」は記している。
その後移籍したACミランでもディスコ遊びに励むなど、トップフォームを取り戻すことはできなかったロナウジーニョ氏。その後バルサからアンバサダーの職を受けたものの、最初の仕事日にビーチサッカーに興じるなど何度か問題を起こしている。
現在、逮捕されたロナウジーニョ氏は留置所内のフットサルの試合でゴール、アシストを量産したことが話題になっている。近年はトラブル続きとなっているが、今度こそ改心となるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)