プレミア、シーズン途中終了にも現実味 「リバプールにとっては非常に不公平」と懸念も

シーズン途中終了になれば、首位リバプールの立場はどうなるのか【写真:Getty Images】
シーズン途中終了になれば、首位リバプールの立場はどうなるのか【写真:Getty Images】

首位独走のリバプールや残留争い中のチームにとって大きな問題に

 英プレミアリーグは新型コロナウイルスの感染拡大により、4月3日まで予定されている全ての試合が延期されることに決まった。同リーグに在籍するブライトンの最高責任者ポール・バーバー氏は最短の4月4日再開は非現実的だと指摘。また、リーグ中止となれば、首位を独走するリバプールにとって“不公平”だと感じているという。英公共放送局「BBC」が報じた。

 プレミアリーグでは未消化のままになっている第28第のマンチェスター・シティ対アーセナル、アストン・ビラ対シェフィールド・ユナイテッド戦の2試合と、3月中に開催予定だった第30節と第31節の全試合が延期と決定している。

 現時点では最短で4月4日からシーズンが再開予定だが、ハーバー氏は「自主隔離を行っているチームは複数ある。そうしたなかでこの日付(4月4日)と考えるのは難しい」と2週間後の再開に難色を示している。

 選手たちも隔離期間は普段どおりの満足なトレーニングはできない。ハーバー氏は「選手たちは14日間の自主隔離だけではなく、もう一度フィットネスを取り戻さなければならない。それにはさらに7から14日ほどはかかる」と試合に向けたコンディション調整のためにさらなる時間が必要になると指摘した。

 再開の目処が立たない状況だけに、今シーズンは全日程を消化できないままの途中終了も現実的な問題となっている。イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・クラーク会長もその最悪のシナリオを恐れているという。

 バーバー氏もリーグ戦全38試合の消化を目標に掲げているものの、「2、3週間のうちにプレミアリーグの試合が行えるとは想像し難い」と断言。また、リーグ戦で首位を独走していたリバプールや残留争いをするクラブにとっては気の毒な状況であると持論を展開している。

「もしリーグ戦が中止になり、タイトルが与えられないとなればリバプールにとっては非常に不公平なものになるだろう。すべての人がリバプールはファンタスティックなシーズンを送っていることを理解してる。同じように、まだ9か10試合残っているなかで降格圏にいるチームにとっても不公平だ。今季は20チームそのまま(プレミアに)残り、チャンピオンシップ(2部)から2チームが昇格することも選択肢になると思う」

 リバプールにとって30年ぶりのリーグタイトル獲得の期待が高まっていた今シーズンだが、新型コロナウイルスによる混乱のまま中止を迎えてしまうのだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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