FIFA、3月の国際Aマッチデーでルール変更 選手の移動による新型コロナ感染拡大防止へ

FIFAが3月の国際Aマッチデーでルール変更措置【写真:Getty Images】
FIFAが3月の国際Aマッチデーでルール変更措置【写真:Getty Images】

国際Aマッチデーでもクラブ側の招集や移動の拒否権が与えられる

 国際サッカー連盟(FIFA)は、世界的に拡大する新型コロナウイルスの影響を受け、3月の国際Aマッチデーでは現行のルールを変更するという。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 FIFAでは、年間に定められた国際Aマッチデーに関しては選手に対する拘束力を各国のサッカー協会が持つというルールを定めている。それにより、クラブの意志とは関係なく代表チームはこの期間に関しては選手を招集することができるというのが本来のルールだ。

 しかし、世界的に新型コロナウイルスが感染拡大の様相を呈しているなかで、例えばチリサッカー協会は今月末に予定されていたワールドカップ(W杯)南米予選のために、バルセロナのMFアルトゥーロ・ビダルやインテルのFWアレクシス・サンチェスが帰国する際は、隔離措置が取られるという発表をしていた。結果的に試合は中止になったものの、こうした国際的な移動が制限される現状が世界にある。

 そのためFIFAでは、今月の国際Aマッチデーに関しては選手の招集に対してクラブが拒否権を持つという措置を取るという。これにより、各クラブは国際的な移動に関して隔離や制限が掛かっているような国の代表招集、あるいはそうした移動を断ることができるという。

 もっとも、多くの国際試合は延期や中止の措置が取られているのが現状だ。それでも、FIFAでは選手が感染のトリガーになることを極力避けるための措置を取ることを決定している。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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