新型コロナで“完全廃止”を望んだプレミア2クラブは? 英メディア暴露「今季の無効化を希望」
今季不振のトッテナムとウェストハムが延期に同意せず「最終的に望みを叶える可能性も」
現在、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国のリーグが中断の措置を余儀なくされている。パンデミックの長期化は避けられない状況にある。プレミアリーグは延期を決断した一方、今季を完全に無効とする処置を望んだ2クラブを英メディアが取り上げている。
中国で発生した新型コロナウイルスは現在、世界中で猛威を振るっている。イタリアやドイツの選手に感染者が出るなか、イングランドではアーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのイングランド代表FWカラム・ハドソン=オドイの感染が確認され、プレミアリーグ中断が発表された。
現時点で中断は現地時間4月3日までとなっているが、パンデミック宣言が行われ、長期化が濃厚とされていることから、予定通りリーグが再開される可能性は極めて低いという見方が強い。そんななか英メディア「GIVE ME SPORT」は「新型コロナウイルスによるプレミアリーグのシーズン中止を、ウェストハムとトッテナムが望んでいる」と見出しを打って取り上げている。
緊急事態による延期の措置に、プレミアのほぼ全クラブが同意したと伝えている一方、「すべてのクラブがリーグの延期に同意したわけではない。2つのクラブは、今季のリーグ自体を完全に無効化する手段を希望した」と説明。ジャーナリストのユアン・マッケナ氏によると、その2クラブはウェストハムとトッテナムだ。
「トッテナムは現在8位で、トップ4から勝ち点『7』を引き離されており、3つの大会からすでに脱落している。一方、ウェストハムは残留争いに巻き込まれており、得失点差で16位とわずかに降格圏を逃れている」と説明し、「パンデミックが悪化した場合、彼らが最終的に望みを叶える可能性もある」と指摘している。
トッテナムはシーズン序盤の成績不振によりマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任し、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任。しかし、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はRBライプツィヒに敗れてベスト16敗退を喫し、直近の公式戦6試合で1分5敗と苦境にある。ウェストハムも積極補強を行いながらも降格の危機に瀕していることから、2クラブは今季をなかったことにしたいようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)