「リーグタイトルに縁のない名手10人」を英メディア紹介 元Jリーガーの名前も
グリーズマンら世界的名手がズラリ 昨季引退のトーレスも名前が上がる
チームスポーツであるサッカーにおいて、個人の能力とタイトルの多寡は必ずしも比例しない。誰もが認める名手でも、リーグ優勝とは無縁な選手も少なくないが、英メディア「Squawka」は「リーグタイトルを勝ち取らずにキャリアを終えてほしくないトッププレーヤーたち」と題して、そうした選手たち10人を紹介している。
記事では「どれだけ選手たちが懸命にトライしても、リーグタイトルに手が届かないことがある。もしかしたらチームメートのクオリティーのせいかもしれないし、特定のクラブに忠誠を誓ったからかもしれない。あるいは、単に運がないか」と綴り、10人の選手に言及。リストは今も現役の選手と、引退したばかりの選手で構成されている。
最初に挙げられているのが、スロバキア代表MFマレク・ハムシク(大連一方)だ。プロキャリアのなかでリーグ通算501試合に出場しながら、ナポリで長年にわたってセリエAの上位戦線を彩ってきたハムシクだが、ユベントスの高い壁に阻まれて最高位は2位。2019年からは中国へと活躍の場を移している。
続いて名前が上がったのはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン。2013-14シーズンにリーグ優勝を果たしたアトレティコ・マドリードに14年夏から加入したものの、以降はリーグ優勝に手が届いていない。今季からバルセロナに移籍しており、27試合を終えて首位。個人としてキャリア初のリーグ優勝に近付いている状況だけに、終盤戦での活躍には注目したい。
さらにドイツ代表MFマルコ・ロイス(ドルトムント)、ガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル)らが続くなかで、目を引くのが昨季途中に現役引退した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスだ。
アトレティコ・マドリードでキャリアをスタートし、その後はリバプール、チェルシー、ACミランといった名だたる名門クラブでプレー。2018年途中から鳥栖に加入し、昨年の8月23日に行われたヴィッセル神戸戦を最後に現役から退いた。チェルシーではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝も経験し、スペイン代表の一員としてワールドカップ(W杯)も優勝しているが、リーグ優勝には縁がないキャリアを歩むこととなった。
トーレスのように世界最高峰の名声を得ても、リーグ優勝に手が届かない可能性もあるのが、サッカーの難しさでもあり、奥深さでもあるのだろう。今回名前を挙げられた現役選手たちが今後、リーグタイトルを手にすることができるのか。そういった視点から観戦するのも面白いかもしれない。
「Squawka」が選出した10人は以下のとおり。
マレク・ハムシク(大連一方/スロバキア代表)
アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ/フランス代表)
マルコ・ロイス(ドルトムント/ドイツ代表)
ピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル/ガボン代表)
ローラン・コシールニー(ボルドー/元フランス代表)
ダニエレ・デ・ロッシ(元ボカ・ジュニアーズ/元イタリア代表)
フェルナンド・トーレス(元サガン鳥栖/元スペイン代表)
ディミトリ・パイェ(マルセイユ/フランス代表)
ウーゴ・ロリス(トッテナム/フランス代表)
フアン・マタ(マンチェスター・ユナイテッド/元スペイン代表)
(FOOTBALL ZONE編集部)