久保建英は来季もレンタル濃厚!? 待ち受ける「論理的なオプション」を現地紙が指摘
マジョルカでの積極的な姿勢は評価に値するが、外国籍枠の問題でレアル復帰は依然困難
マジョルカの日本代表MF久保建英は、世界最高峰のリーガ・エスパニョーラ挑戦1年目でここまで24試合に出場して3得点2アシストと及第点の成績を残している。シーズン終了後には保有権は昨夏に契約したレアル・マドリードに戻ることになるが、2020-21シーズンは欧州大会に出場するスペイン1部クラブへのレンタルが有力だという。スペイン紙「AS」が久保の未来を見立てている。
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昨夏に名門レアルと契約した久保は、シーズン開幕直後にマジョルカへの1年間のレンタルが決定。合流直後はベンチスタートだったが、厳しいポジション争いのなかで定位置をつかみつつある。直近のリーグ第27節エイバル戦(2-1)では今季3ゴール目をマークした。
気になるのは、レンタル期間を満了するシーズン終了後の去就だ。スペイン紙「AS」は「久保の将来をめぐる見通し」と題し、「マドリードにはいくつもの違った舞台の可能性がある」と“次の舞台”を占っている。
「今後数カ月がタケフサ・クボの将来を決めることになる。AS紙が知り得たところではまだ何も決まっておらず、すべては(ルカ・)モドリッチ、(マルティン・)ウーデゴールの復帰、その他レンタル、戦力補強次第となっている。日本人選手にとってより論理的なオプションは2020-21シーズン、独自のスタイルを持ち、欧州大会に出場する程度のスペイン1部クラブへレンタル移籍することになっている」
昨夏レアルに加入した時点では、トップチームに外国籍枠の空きがなく、リーガデビューできる可能性はほぼなかった。そのなかでマジョルカ、バジャドリード、レガネスがレンタルでの獲得に動き、最終的にマジョルカ行きを選択している。
「マジョルカでのタケはいわば個人的な兵役で、こういう状況に放り込まれなければ知らなかったであろう別の形のサッカーに生きている。下から3番目の順位にいるバレアレス州のチームは残留争いを余儀なくされているものの、クボはより競争力のある一面を見せている。ドリブルを仕掛けた回数はリーガ9位(74回)、ファウルを受けた回数10位(46回)、ドリブル成功数18位(34回)、タックル成功数27位(16回)、相手にとって危険なパス29位(20回)、パスインターセプト数30位(16回)、クロス成功数31位(7回)、シュート数33位(28回)を記録している」
記事では、久保のスタッツを細かく紹介し、「数字が示しているのは、クボが自身の積極的な姿勢を失っていないことと守備への意識を高めていること」と言及。「現状でマドリードの扉を叩いているが、外国籍選手ということがそのミッションを難しくしている。次の移籍マーケット、特に4月にベルナベウでの試合があることを考えると、タオルを投げるということはまったくない」と今後を見立てている。
シーズン終了後、久保にはどのような選択肢が広がっているのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)