“135億円プレーヤー”は時期尚早 リバプールOB、19歳新鋭に助言「ベンチでいいなら…」
リバプール移籍が噂されるサンチョにバーンズ氏が言及 「慎重になるべきだ」
ドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョは、今夏の去就が注目される若手タレントの1人であり、新天地候補には昨季の欧州王者リバプールの名前も挙がっている。そうしたなか、リバプールのレジェンドである元イングランド代表MFジョン・バーンズ氏は、サンチョが1億ポンド(約135億円)のビッグディールでリバプールに加入するのは、サンチョにはまだ早過ぎると考えているようだ。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」が報じている。
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マンチェスター・シティの下部組織出身のサンチョは、2017年にドルトムントへ移籍すると同年に早速プロデビュー。年々存在感を高めていくと、弱冠19歳ながら今や世界有数の一流プレーヤーへと成長した。
イングランド代表デビューも果たしたサンチョに対するビッグクラブの関心は高く、昨季にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制し、今冬に日本代表MF南野拓実が加入したリバプールもその一つ。英紙「デイリー・メール」の記者らによると、すでにクラブ同士で話し合いを始めており、ドルトムントは移籍金を約1億ポンドに設定しているという。
ところが、バーンズ氏はサンチョがリバプールに加入しても、セネガル代表FWサディオ・マネやエジプト代表FWモハメド・サラー、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノら主力からスタメンの座を奪うのは難しいとの見解を、英ブックメーカー「BonusCodeBets」のインタビューで語った。
「もしジェイドン・サンチョがリバプールに来て、毎週プレーせず、ベンチに座っていてもいいと言うのなら絶対に来るべきだ。しかし、私はいつも若い選手らには慎重になり、より大きなクラブに移籍する前に4年か5年は高いレベルでプレーしなさいと言っている」
そして、「ジェイドン・サンチョには、世界最高のクラブの一つで“1億ポンドプレーヤー”としての大きなプレッシャーを背負う前に、もっと成長し、そのレベルを維持できると証明したほうが良いとアドバイスしたい」と続けた。
リバプールが参戦する大会数の多さを考えれば、サンチョにも十分な出場機会が回ってくる可能性はあるが、今月25日で20歳となる同選手のキャリアにとって、次のステップが非常に重要なものとなるのは間違いない。リバプールのユルゲン・クロップ監督は、若手の育成にも定評があるなか、サンチョが南野のチームメートとなる瞬間は訪れるのか。今後の動向に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部)