なでしこJ、アメリカに1-3敗戦 大会3連敗で屈辱の最下位、東京五輪へ課題噴出
開始7分で失点、後半に主導権を握り岩渕が1点を返すも及ばず…
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間11日、アメリカで開催中の国際親善大会シービリーブス・カップの最終戦でアメリカと対戦し、1-3で敗戦。大会3連敗の最下位という厳しい結果に終わった。
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初戦でスペインに1-3、第2戦でイングランドに0-1で敗れた日本の高倉麻子監督は、両サイドバックにDF土光真夜とDF三宅史織を起用し、最終ラインにセンターバックタイプを4枚並べた。しかし、立ち上がりからアメリカのプレスに押された日本は、無理なビルドアップでボールロストする場面が連発した。
そして、ボールを受けに降りてきたFW田中美南がボールを失うと、相手を倒してゴール正面でFKを与える。これを相手MFミーガン・ラピノーに直接蹴り込まれ、前半7分で0-1のビハインドを背負った。
さらに同27分には、GK山下杏也加がサイドへ展開しようとしたボールが短くなりラピノーへと飛んだ。これをFWクリステン・プレスにつながれると、ゴール正面から鮮やかなループシュートを決められ0-2とされて前半を終えた。
高倉監督は後半から田中に代えてFW岩渕真奈を投入。すると後半13分に日本は敵陣でパスワークを見せ、MF中島依美のラストパスを受けた岩渕がトーキックで押し込んで1点を返した。さらに同29分には岩渕のラストパスを受けたMF三浦成美が角度のないところからシュートを狙ったが、ゴールポストを直撃し同点とはならなかった。
後半はゲームの主導権を握っていた日本だが、同38分にはCKからMFリンゼイ・ホランにヘディングシュートを決められて1-3と突き放された。反撃ムードを断たれた日本はこのまま敗れて3連敗となり、最下位が決定。3連勝のアメリカが優勝し、2勝1敗のスペイン、1勝2敗のイングランドと続いた。今夏に東京五輪が予定されるなかで、金メダルを目指すと宣言するチームの戦いが厳しいものであることが示される大会になった。