中断決定のセリエA、“優勝決定PO”の導入を検討か 今季の日程消化も困難
シーズンも終盤に突入するなか…優勝&降格決定は複数案が浮上
イタリア・セリエAは4月3日までの中断が決定した。今季の全日程消化が難しくなりつつあるなかで、優勝決定プレーオフの導入が検討され始めたという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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セリエAは3月に入ってから試合の延期や無観客試合で実施が続いていたが、拡大する新型コロナウイルスの感染により試合開催にイタリア五輪委員会(CONI)も反発。最終的にCONIは全スポーツイベントの4月3日までの中断を決断し、政府もその決定を支持した。その結果、今夏に欧州選手権(EURO)開催を控えることもあり、日程の消化が厳しくなっている。
そうしたなかで、イタリアではいくつかのシナリオが検討されているという。まずは日程が終了した時点での順位を最終とするもので、仮に今季がこれ以上消化できないと勝ち点1差で首位のユベントスが優勝となる。しかし、25試合消化のクラブと26試合消化のクラブが分かれていることから、その扱いも検討が必要になる。
一方で、優勝と2部降格に絡むところでは数クラブをピックアップしてプレーオフを行うアイディアが急浮上しているという。優勝に絡むところでは、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の上位4クラブでノックアウト方式のトーナメント行うこと。社会情勢を鑑みれば、それほど長い期間をかけたプレーオフ期間を設けるのは難しいというのが根底にある考えだという。
もう1つは、3位から6位のチームが1回戦、1位と2位のチームが準決勝から登場するトーナメント形式だという。これはU-21世代のチームが参加するイタリアでのトーナメントで導入されている方式だとされた。
現在、世界的に見ても発祥地とされる中国に次ぐ感染者数となっているイタリアだけに、状況は深刻だと考えられる。現状への対応策である中断措置だけでなく、シーズンの終わらせ方も検討せざるを得ない局面に入ったようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)