AFC、広島が6年前に行った「3.11」パフォーマンスに再脚光 「感動的な贈り物」
ACLで実家が被災した高萩らが捧げたゴールパフォーマンスに注目
日本にとって忘れられない3月11日、東日本大震災から9年が経った。この日、アジアサッカー連盟(AFC)は公式インスタグラムを更新。2014年にサンフレッチェ広島が行った「3.11」のゴールパフォーマンス動画を公開し、再脚光を浴びている。
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広島は現在、日本代表とU-23日本代表を兼任で率いる森保一監督が指揮を執っていた12年にJ1リーグ初優勝。翌13年には連覇を達成し、14年もAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場した。そして、東日本大震災から3年が経った同年3月11日にセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)とグループステージ第2戦(1-2)を戦った。
現在も所属するMF青山敏弘やGK林卓人らが先発に名を連ねるなか、連覇に貢献したDF塩谷司(現アル・アイン)やMF高萩洋次郎(現・FC東京)もスタートから出場。試合は前半21分に右CKから塩谷が頭で決めて先制した。すると、喜びに沸く選手は次々とピッチに寝転がっていき、人文字で「3.11」と表現。この時、「3.11」の文字の前で祈りを捧げるようなポーズを取っていたのが、福島県いわき市出身で実家が被災した高萩だった。
東日本大震災から9年経ったこの日、AFC公式インスタグラムは当時のゴールパフォーマンス動画を公開。「サンフレッチェ広島の感動的な贈り物を思い出します」と綴り、再脚光を浴びている。コメント欄にはファンからも、「美しい試合」「サンフレッチェ広島をリスペクトする」などの声が届いている。
現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中が混乱に陥っている。だが、日本にとっては「3.11」に起こったことは風化させてはいけない。AFCの思いも同じだったようだ。