アタランタ、サポ団体が“480万円”を病院に寄付 無観客試合バレンシア戦のチケット払い戻し料金
CLラウンド16の第2戦は無観客試合となったが…サポーターの行動に脚光
世界的に感染拡大の様相を呈している新型コロナウイルスで、中国に次ぐ感染者数になっているイタリアでは全てのスポーツイベントが4月3日まで中断される措置が取られた。そうしたなかで、アタランタのサポーターが取った行動が話題を呼んでいる。イタリアのサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。
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アタランタはリーグ戦が中断されたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で勝ち残っている。決勝トーナメント1回戦の第1戦ではホームでバレンシアに4-1で勝利。第2戦の敵地でも4-3で勝ち切り、8強進出を決めた。そんななか、敵地バレンシアで行われた一戦は無観客試合で実施された。
これに、感染者の多い北部ロンバルディア州のベルガモを本拠としているアタランタのサポーターが購入していたチケットも、払い戻しの措置が取られることになった。その状況に、アタランタのサポーターグループはその料金を地元の病院に寄付する意志を表明した。
「この緊急事態はすべてに優先される。この数週間、私たちの市と州では、この瞬間に直面しているヒーローがいる。不十分なリソースの中で作業し、すべての人の健康のために時間を使い果たしている。そのため、アウェーサポーター席のチケット払い戻し料金の合計をベルガモの病院に寄付することにした。今後数日で4万ユーロ(約480万円)の送金を行う」
アタランタにとっては歴史的な勝ち上がりを見せているCLだけに、その戦いを見届けたかった思いはあっただろう。しかしながら、地元の病院で命を救うために全力を尽くしている医療施設へ払い戻し料金の寄付を決めた行動は、暗いニュースが続く中で少しばかりの温かさを与えたようだ。