サンプドリア吉田、セリエAデビューで新たな決意 「カズさんに負けないように頑張りたい」
エラス・ヴェローナ戦でイタリアデビュー 日本人初のセリエA選手“カズ”からエール
サンプドリアの日本代表DF吉田麻也は、現地時間8日に行われたセリエA第26節エラス・ヴェローナ戦でイタリアデビューを飾り、フル出場で2-1の勝利に貢献した。試合後には英メディア「Dugout」のインタビューに応じ、元日本代表FW三浦知良(横浜FC)とのやりとりを明かしている。
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吉田は冬の移籍市場の最終日となった1月31日にプレミアリーグのサウサンプトンからシーズン終了までの期限付きでサンプドリアへ加入。ベンチ入りするも出場機会のない試合が続き、ヴェローナ戦も新型コロナウイルスの影響で開催延期となっていたなかで、ついにセリエAデビューを飾った。
失点に絡むミスが続いていたガンビア代表DFオマル・コリーの務めていたセンターバックでフル出場。チームは前半に1失点したものの、後半にエースの元イタリア代表FWファビオ・クアリアレッラが2ゴールを決めて逆転し、2-1で勝利した。
吉田は試合後、英メディア「Dugout」の単独質問に対応。まずは、移籍から約1カ月を経てデビューを迎えたことに安堵の表情を浮かべた。
「やっとデビューすることができました。(試合の)キャンセルが続いたんですけど、ある意味、僕としては準備期間としてすごくいい時間だったので、チームのことをより深く理解することができましたし、しばらく試合をしていなかったので、フィットネス的にも対応する時間を作れたのは僕にとっては大きかった。一つ勝って、勝ち点3を取って、一歩目を進めたのは非常に嬉しいなと思います」
サンプドリアは、日本人初のセリエA選手である“カズ”こと元日本代表FW三浦が1994-95シーズンに所属したジェノアと同じく、港湾都市ジェノバをホームタウンとする。かねてから親交が深いこともあり、カズが53歳を迎えた2月26日の誕生日にメッセージをやりとりし、エールを受けたという。
「カズさんに移籍した時に連絡をとって、ジェノバは非常にいい街なので楽しんでください、という話も頂きました。先々週にお誕生日だったのでメッセージを送って、こんな感じです、あんな感じですというやりとりをさせてもらって、頑張ってくださいというメッセージを頂きました。僕もカズさんに負けないように頑張りたいと思います」
“キング”に負けないように――。吉田は決意新たに、イタリアで再スタートを切った。