欧州組の意地の一撃 次代のストライカー久保が電光石火のスライディング弾でリオ五輪への扉を開く
相棒への信頼「武蔵から絶対に来ると思っていた」
欧州で渡り合うストライカーが、日本のリオデジャネイロ五輪出場への道を切り開いた。スイス1部ヤングボーイズのU-23日本代表FW久保裕也が26日のリオ五輪アジア最終予選準決勝イラク戦でスタメン出場。前半26分に先制点を決める活躍を見せた。
電光石火の一撃だった。日本は中盤左サイドで奪ったボールを前線のFW鈴木武蔵(新潟)につないだ。1タッチ目をマーカーの背後に出してタッチライン際を抜け出した鈴木がそのまま左サイドを突破すると、左足でGKとDFの間に低く高速クロスを供給。スライディングしながら飛び込んだ久保がゴールに押し込んだ。久保は16日のタイ戦で2得点に続く、今大会3得点目となった。
「武蔵から絶対にくると思っていましたし、いいボールが来たので僕は合わせるだけでした。前線の選手で点を取れたのは凄く嬉しい。(鈴木が)ケガをしながら出て、アシストしてくれたので嬉しい」
得点感覚に優れるストライカーらしく、チームにとってファーストシュートを先制点に結びつけた。そして、右股関節の負傷を押して出場し、アシストのボールを供給した鈴木に感謝していた。
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