果たされた主将の重責 強行出場のMF遠藤がリオ五輪出場権獲得で思わず感涙

「選手から信頼される存在であるべき」

 この世代はU-19アジア選手権で敗退して世界への出場権を逃した。世間から厳しい評価を受けながら、世代別の大会として最後の舞台となるリオ五輪を目指してきた。大きな重圧を背負っていたキャプテンは安堵と共にこう語った。

「なにができたかは分からないけど、自分は選手から信頼される選手であるべきだと思ってきた。そこはブレずにきた。みんなの気持ちが乗ったリキ(原川)のゴールだと思う」

 そして、原川の劇的なゴールには「残り時間が少なかったので、あれが入った時点で泣きそうになった」と、照れ笑いしながら話した。

 晴れて、6大会連続での五輪出場つかんだチームのキャプテンは、「優勝してオリンピックに行くだけ。良い結果を残して日本に帰りたい」と30日の決勝戦を見据えた。チームの中心選手として苦境を乗り越えた遠藤は最後に最高の笑顔を弾けさせた。「本当に熱い応援ありがとうございました」日本のサッカーファンに感謝の言葉を語っていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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