果たされた主将の重責 強行出場のMF遠藤がリオ五輪出場権獲得で思わず感涙

インフルエンザ、左足付け根痛を乗り越えた

 プレッシャーから解放された主将の目に涙が浮かんだ。26日のリオデジャネイロ五輪最終予選、勝利すれば本大会出場が決まるイラク戦で日本は2-1の勝利。後半アディショナルタイムにMF原川力(川崎)が決勝ゴールを決める劇的な展開に、ボランチで先発フル出場を果たしたチームキャプテン遠藤航(浦和)は、感涙にむせび泣いた。

「良かったです。本当にいろいろなプレッシャーがある中でキャプテンとして何ができるかを考え、うまくいかないこともあったけど、リオ五輪を自分たちの手につかめて良かった」

 世代の中心選手として臨んだ今大会は、遠藤にとって苦しい大会になった。まずは大会前にインフルエンザを発症し、5日間チームから隔離という措置が取られた。初戦の北朝鮮戦への出場も危ぶまれたが、なんとか合流。そして、19日のサウジアラビア戦翌日の練習で左足の付け根を痛めた。

 前日まで別メニュー調整を続け、この準決勝への出場も危ぶまれていた。それでも先発出場すると、「厳しい戦いは間違いないと思っていたし、自分のできることはチームを鼓舞することとセカンドボールを拾うこと。それはやろうと思っていた」と決意のフル出場を果たした。

 

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