汚名の天才ロナウジーニョ、高速フェイントから「史上最高のつま先弾」に大反響

バルセロナ時代のロナウジーニョ【写真:Getty Images】
バルセロナ時代のロナウジーニョ【写真:Getty Images】

2005年3月8日のCL16強チェルシー戦で生まれた“伝説ゴール”に再脚光

 元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏は偽造パスポート使用により滞在先のパラグアイで逮捕されたなか、かつてファンを熱狂させた“伝説のゴール”が再び脚光を浴びている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式インスタグラムが映像を公開すると再生回数220万回を超える反響を呼び、「史上最高のトーキック弾」「サンバ弾」の声が上がった。

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 バルセロナやブラジル代表で活躍したロナウジーニョ氏は、チャリティーイベント参加のため4日にパラグアイへ入国。首都アスンシオン滞在時、偽造パスポートによる入国の疑いで兄のアシス氏とともに逮捕された。

 ショッキングな一報がサッカー界に流れた一方、CL公式インスタグラムは8日に「マジック」と評して1本の動画を公開。当時バルセロナ所属のロナウジーニョが、2005年3月8日のCLラウンド16第2戦チェルシー戦で決めた圧巻のゴールを紹介している。

 本拠地での第1戦を2-1と勝利して敵地に乗り込んだバルセロナ。第2戦では開始19分で3点と苦戦を強いられ、2戦合計スコアでも逆転を許してしまう。苦境に立たされたなかで輝きを放ったのが、バルセロナの10番ロナウジーニョだ。

 バルセロナがPKで1点を返して迎えた前半38分、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(現ヴィッセル神戸)からペナルティーアークでパスを受けたロナウジーニョは、外、内と高速のキックフェイントを披露。対峙した元ポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョを翻弄すると、コンパクトな振りから右足のつま先でシュートを放ち、元チェコ代表GKペトル・チェフも為す術なしの一撃でネットを揺らした。

 CL公式インスタグラムの映像公開を受けて、英衛星放送「BTスポーツ」公式ツイッターは「15年前の今日……ロナウジーニョはボールを収め、数回の高速フェイントを入れ、そしてスタンフォードで象徴的なチャンピオンズリーグのゴールを決めた」と伝えている。

 コメント欄ではファンも反応し、「天才」「サンバだ」「象徴的な瞬間」「史上最高のトーキック(つま先)弾」と賛辞が並んだ。その一方、偽造パスポート所持で逮捕された一件を受けて「相手を騙すゴールから偽造パスポートへ」と皮肉の声も上がっている。

 キャリアに傷をつける形となったロナウジーニョだが、栄光に彩られたピッチ上でのプレーはいつまでも語り継がれるに違いない。

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