満身創痍の手倉森ジャパン リオ五輪出場を懸けたイラクとの大一番へ、総力戦で挑む
主将の遠藤、イラン戦で殊勲の先制弾の豊川も痛みを抱える
リオデジャネイロ五輪出場に王手をかけているU-23日本代表は26日、アジア最終予選の準決勝で因縁の相手イラクとの決戦に臨む。ここまで2戦2敗と相性最悪の天敵との五輪切符をかけた大一番を前に、手倉森ジャパンは満身創痍となっている。
主将の浦和MF遠藤航は19日のサウジアラビア戦翌日の練習で、左足の付け根に違和感を発症。イラク戦前日の練習は別メニュー調整となった。新潟FW鈴木武蔵は、16日のタイ戦でゴールを決めた際に古傷の右股関節痛を再発。22日の準々決勝イラン戦で途中出場から決勝点を決めた岡山MF豊川雄太は、腰に張りが出ている。
G大阪MF井手口陽介も発熱の影響で、イラン戦に続いて欠場する可能性がある。さらにイラン戦にフル出場し、ユニホームが破れるアクシデントに見舞われた左サイドバックの主力、福岡DF亀川諒史も左足に違和感が出ているという。
グループリーグから準々決勝イラン戦までは中2日の強行軍で戦ってきた。手倉森誠監督はターンオーバー制を導入し、選手の負担軽減に腐心してきたが、五輪出場への大詰めを迎えて、チームは野戦病院状態と化している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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