PSV堂安律、古巣フローニンゲン戦前に地元紙が特集 不遇の時も…「より素晴らしいものに」
8日に古巣フローニンゲンと対戦 出番激減も「好転させる方法は分かっている」と意気込み
オランダ1部の強豪PSVに所属する日本代表MF堂安律は現地時間8日、リーグ第26節で古巣のフローニンゲンと対戦する。オランダ地元紙「テレグラフ」は、フローニンゲンで活躍しながらも新天地PSVでもがき続ける21歳を特集。なかなか定位置を確保することができていない堂安だが、「PSVでのストーリーをより素晴らしいものにできる」と、レギュラー奪還を誓った。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
ガンバ大阪の下部組織から高校3年生で飛び級トップ昇格を果たした堂安は、プロ3年目の夏にオランダ1部フローニンゲンに移籍。19歳で海を渡るも、海外挑戦1年目から公式戦10ゴールをマークするなど、右MFを主戦場として活躍した。在籍2年目では、初めて日本代表入りも果たし、クラブでは絶対的な存在へと成長。そして、19年夏に強豪PSVへステップアップした。
PSVでもすぐに主力の座につき、順調な時を過ごしていた。だが、転機は突然訪れた。フローニンゲン1年目では、現在PSVの指揮を執るエルネスト・ファベル監督に指導を受けていたが、昨年12月、かつての恩師がクラブのアカデミー部門から“昇格”してトップ監督に就任。すると、今年に入ってから出番が激減し、先発出場できない状況が続いている。同紙では堂安が現況について語るコメントを紹介している。
「もともと僕のことを知っている監督だったので、監督の交代はポジティブな結果をもたらすかもしれないと思った。だが、想像していたようにはいかなかった。でも、監督が選手を好むか好まないかが問題ではない。メッシやロナウドなら選ぶ。僕はまだそのレベルではないと理解している」
不遇の時を過ごすものの、自身に課題を与えて前向きに捉えている21歳。G大阪時代では、ユース所属だった高校2年生でJデビューを果たしたものの、プロ1年目は主にJ3のG大阪U-23で過ごし、悔しい思いを経験した過去もある。それでも、それから2年で日本代表の主力まで上り詰めた。
「誰かにせいにするのはとても簡単。でも、僕は理由を分かっている。自分自身とこれまでに示してきた結果だけ。ピッチで見せる。僕にはただチャンスが必要。(プレー時間が短いのは)明らかに残念。でも1分でも何か起こせるかもしれない。いつも同じ答えに行きつく。好転させる方法は分かっている。PSVでのストーリーをより素晴らしいものにできる」
堂安にとっては大きな意味を持つ古巣戦。指揮官が求める結果を残すことができるのか。期待が寄せられる。
(FOOTBALL ZONE編集部)